ＣＤプレイヤーは、ディスクからディジタル信号を読み取り、これをアナログに変換するための装置である。本機はＤ／Ａコンバーター部分を独立させたもので、単体では機能しない。ディスクから読み取ったディジタル信号を入力することが必要である。本機はサンプリング周波数32kHz、44.056kHz、44.1kHz、48kHzのどれも自動的に対応、幅広く使える。実測11.5kg。キャビネットは６面すべてアルミ板で、天板はＰタイルでダンプされており、全体に強靭で鳴りにくい構造。ディジタル入力２組、同出力２組。オーディオ出力は固定と可変の２組。
552ＥＳＤと組み合わせての測定。不要輻射は552ＥＳＤ単体と全く同じになるので省略。方形波も同じだが、リサージュは違う。本機はＬ、Ｒ独立にＤ／Ａコンバーターを持っているもので、アナログになってからのスイッチングは不要。補正回路なしでもＬ、Ｒの位相特性はよい。ＳＮ比は単体の時より明らかに悪い。とはいっても、レベルは−108dBと低いので、実質ゼロに近い。音質、音場とも単体の552ＥＳＤを上回るが、音質差が価格差に比例するかどうかは疑問。