Ｄ-５５ＥＳエージング終了？

せっかくなんでD-55ESの現状のF特を測定した。
トゥイーター調整前 トゥイーター調整後
　FE-208ESRも登場ということで、現在の状況を確認してみた。
　ちょっと高域が暴れているが、いい形である。低域のピークが完全にとれ、中域のディップも改善している。このままでもいいと思ったが、一応トゥイーターの位置を微調整した。バッフルから５mm前進で右のような感じである。４０Ｈｚ〜２０ｋＨｚほぼフラットとみなせるまでになった。なお、調整前後で中低域の特性が僅かに違うが、トゥイーターの中域に及ぼす影響のほか、レベル（ボリューム位置）の差と思われる。調整後の方が僅かに大きい。ただ、測定中に起こるエージング効果の可能性もある。全帯域信号はＳＰにとっていい準備体操と思われる。まあ、極めて微妙な所があるので、無視していいかもしれない。　

2002年7月装着直後

 40時間使用後
2003年11月

　装着直後から最も変化しているのは、中低域のピークとディップである。装着直後は、前面の床がフローリングむき出しだった影響もあるが、深いピークとディップが目立つ。
　使い込むごとにほぐれてきて、全体のピーク、ディップが解消されたことが判る。
　そして、5年目にしてようやく落ち着いてきたようである。一般家庭ではＳＰも含め大抵の機器はエージング終了前に買い替えられるというのは当たっていると思う。
　最近は、新製品のサイクルが長くなったのでそんな心配は無用かもしれないが。